有機出汁ぽん酢
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(株)純正食品マルシマさんの「有機出汁ぽん酢」626円(税込)200mlです。
この商品を製造している(株)純正食品マルシマさんは、広島県尾道市にある食品会社で創業は昭和31年(1956年)
元々は醤油の製造卸をやっていたのですが、昭和41年にマクロビオティックの提唱者である桜沢如一氏の現地指導により「純正醤油」を中心とした自然食品調味料の製造卸を開始。
昭和56年(1981年)に現在の(株)純正食品マルシマに社名を変更し、現在に至ります。
現在はオーガニック食品や自然食品だけでなく、石鹸や化粧品などの製造開発も手がけている会社になります。
と、言うわけで本題のポン酢の話に入ります。
このポン酢の特徴は何より、柑橘類として有機へべす果汁が使われている点にあります。
「へべす」と聞くとあまり馴染みがないのですが、そもそも「へべす」とは宮崎県日南市が原産の柑橘類で、すだちやかぼすの仲間になります。すだちに比べ酸味が柔らかく、食用にも適しています。すだちより大きく、かぼすより香りが優しく、ゆずより皮が薄いので果汁が多く取れるのが特徴です。ただし、皮が薄いため長期保存には向かず、収穫時期も8~10月と短いため、2014年からは冷凍保存を行ない、通年出荷が可能となっています。
実際に口にしてみると、角がなくまろやかな醤油の味わいにすっきりとした酸味。出汁は一般的なかつお節と昆布なのですが、出汁の旨みよりもへべす果汁のフルーティーさを生かしたさっぱり目の味わいです。
全体的に味わいのバランスが良く、美味しいポン酢ですので、機会があればお試しください。
聖護院かぶらのおろしぽん酢
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大洋産業株式会社さんの「聖護院かぶらのおろしぽん酢」540円(税込)300mlです。
この商品を製造している大洋産業株式会社さんは京都府宇治市にある会社で、ソースやドレッシング、ケチャップなどの調味料を製造されている会社で創業は昭和24年。
昭和28年にソースの製造を開始し、昭和30年に現在の主力商品である「パパヤソース」ブランドでのソース販売を開始しています。最初は野菜を煮込んで旨味を出していたものを、昭和46年ごろから酵素を使うことで加熱せずに野菜を溶かし込む製法を開発し、野菜の旨味を生かした化学調味料や香料、甘味料、着色料、保存料無添加の商品開発を行っています。
と言うわけで本題のポン酢の説明に入ります。
この商品の特徴は商品名からも分かる通り、聖護院かぶらのおろしを使っていることです。
そもそも聖護院かぶらとは、京野菜の一種で京の伝統野菜、ブランド京野菜に指定されている品種で、成長すると2〜5kgにもなる日本最大級のカブです。
元々は聖護院を中心に栽培されていたのですが、気候が栽培に適していることから、現代では亀岡市篠地区を中心に栽培されています。
主に京漬物の千枚漬けの材料などに使われ、すりおろした聖護院かぶらと卵白を合わせて、甘鯛やウナギなどと一緒に蒸したかぶら蒸しなどにも使われます。
実際に味を見てみると、よくある大根を使ったおろしポン酢とは異なり、自然な甘さが感じられるまろやかなポン酢に仕上がっています。さらに一般的なおろしポン酢と同様にとろみがあるため、口の中に広がるカブの甘みと出汁の効いたまろやかな醤油の味を、柚子の酸味で締めてくれるといった感じになります。
酸味はあまり強くないので、大根おろしと一緒に食べるような焼き魚や冷しゃぶなんかによく合うと思います。
ちなみにこちらのポン酢は、楽天などの通販サイトでも取り扱いがありますので、おろしポン酢が好きな方であれば試していただく価値はあると思います。
国産果汁をつかったポン酢
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久世福商店さんの「国産果汁をつかったポン酢」464円(税込)150mlです。
この商品を製造している久世福商店さんは「ザ・ジャパニーズ・グルメストア」コンセプトにこだわりの商品を集めた、うまいものセレクトショップとして、生産者と一緒に開発したプライベートブランド商品を展開している会社になります。
久世福商店のもう一つのコンセプトが「大正ロマン」で、海外輸出を前提にした「MADE IN JAPAN」デザインにこだわり、店内も大正時代の店蔵を模した内装となっています。
と言うわけで本題のポン酢の話に入ります。
この商品の特徴は酸味を全て柑橘果汁で出している点にあります。原材料を確認すると、醤油、果汁(ゆず、ゆこう、すだち)本みりん、砂糖、食塩、昆布エキス、鰹節エキス、酒精と表記されており、醸造酢が使われていないことがわかります。
実際に口にしてみると印象的にはすだちのスッキリとした酸味が最初に感じられ、その後カツオと昆布の出汁の味で醤油の角をマイルドにした味わいが楽しめます。基本的には、キレの良い柑橘果汁のフレッシュな酸味を楽しむポン酢になっていると思います。
ちなみにこのブログを書こうと思って、久世福商店さんのHPを開いたところ、なんと「在庫限り販売終了」の記載が…
柑橘果汁が贅沢に使われているため、若干価格は高めではありますが、個人的には価格相当の価値はあると思うので、ご興味のある方はお早めにご購入いただくことをお勧めします。
いしりぽん酢
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有限会社カネイシさんの「いしりぽん酢」490円(税込)120mlです。
もしかしたら、この商品を知っている方もいるかもしれません。
と、言うのもこの商品2017年7月18日に放送された「マツコの知らない世界」のポン酢の世界の回で、紹介者の藤島琴弥さんが選ぶポン酢ベスト5の第5位に入った商品になります。そのときに紹介されたポン酢にご興味のある方がいましたら、こちらにまとめられていますので、そちらをご参照ください。
この商品を製造している有限会社カネイシさんは石川県鳳珠郡能都町にある会社で、水産物の仲卸と水産加工品の製造・販売を主に行っている会社になります。
主な商品は冷凍イカやメガラス(イカの口)、加工品としては塩辛や、いしりなどを製造しています。
ちなみに今回の商品名にもある「いしり」とは、能登半島で製造されている魚醤のことで、イカの内臓と塩を混ぜ合わせてタンクに漬け込み、2年以上熟成させて作られます。能登半島のいしりは一般的にイカを原料としたものが主流ですが、他にもイワシなどを使ったものもあるようです。全国的にメジャーな魚醤といえばこの「いしり(いしる)」の他にも秋田のしょっつる、香川のイカナゴ醤油などがあり、これら三つを合わせて日本三大魚醤と言うそうです。
余談ですが、この日本三大魚醤のうち、しょっつるを使ったポン酢については以前にも紹介していますので、お時間があるときにご覧下さい。
ponzu-selection.hatenablog.com
と言うわけで、本題のポン酢の話に入ります。
このポン酢に使われている柑橘類は、原材料によるとすだちと柚子の2種類の記載がありますが、商品紹介のページには3種類の柑橘を使用しているとあるので、もしかしたらすだちと柚子のどちらかで違う品種の物を2種類使っているのかもしれません。実際に口にしてみると、最初にすだちのキリッとした酸味が感じられ、その後出汁と魚醤の旨味がガツンときます。フィニッシュも、口の中にいしりの若干癖のある味わいが、後を引く感じで残ります。
どちらかと言うと出汁や魚醤の旨味がしっかりと感じられるポン酢になりますので、もしかした後味が苦手な方もいるかもしれません。しかしながら、この癖のある味が好きな人にはたまらないポン酢ですので、ぜひ一度試していただくことをオススメします。
いしりぽん酢 300ミリリットル【魚醤油】【いか】【いか内臓】【能登】【ぽん酢】【日本三大魚醤】【楽らくギフト】【10P06Aug16】
うおぽん
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株式会社能水商店さんの「うおぽん」1225円(税込)200mlです。
この商品を製造している能水商店さんは、新潟県立海洋高校の食品化学コースの製造販売実習の一環で製造した、魚醤をはじめとした水産加工品の製造販売に携わる事業を、地元糸魚川市の支援のもと、同窓会である一般社団歩人能水会が運営する「シーフードカンパニー能水商店」として設立された会社になります。
現在は海洋高校の教員であった松本将史氏が代表取締役を務め、一般社団法人から事業を引き継ぎ、海洋高校のキャリア支援を通じて、水産振興を「糸魚川版デュアルシステム」の隔離を目指した活動をされています。
能水商店さんの主力商品は、鮭で仕込んだ魚醤の「最後の一滴」。他にも「にぎす醤油」、「甘えび醤油」「あんこう醤油」「ぶり醤油」など個性的な商品展開をされています。
魚醤・水産加工品の製造・販売 - 株式会社能水商店 - 新潟県糸魚川市 取扱商品
ちなみに今回紹介するポン酢はこの「最後の一滴」を使用したポン酢となります。
このポン酢の原材料を見てみるとわかるのですが、原材料は魚醤、だいだい果汁、みりん、醸造酢、昆布だしとかなりシンプルな構成になっています。
実際口にしてみると、しっかりとした魚醤の味わいが広がります。柑橘果汁もだいだいのみであるため、柑橘類の香りは控えめです。甘みもみりんのみで控えめなので、魚醬の味わいを生かしたキレのある味わいに仕上がっています。
確かに美味しいポン酢であるとは思うのですが、いかんせん値段がそれなりにするので、ふだん使いでガンガン使うという感じではないかなぁと思います。
お土産として利用するなら、お勧めできると思います。
ちなみに今回も、このポン酢を購入したのは、このブログではおなじみの「ぽんしゅ館 新潟驛店」です。ぽん酢に限らず、新潟土産はほぼここで揃うと思うので、新潟に行かれた際は是非。
国産レモンとすだちのぽんず
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菱山六醤油株式会社さんの「国産レモンとすだちのぽんず」535円(税込)250mlです。
この商品を製造している菱山六醤油株式会社さんは新潟県新潟市にある醤油醸造会社で、創業は大正2年(1913年)。元々は主に福神漬けを製造する「五十嵐漬物工場」という漬物屋からスタートし、昭和16年(1941年)に「五十嵐醤油工場」に社名を変更。その後昭和30年(1956年)に現在の菱山六醤油株式会社となっています。
現在は醤油をメインに、時代の変化に合わせた多彩な商品展開をされています。
と、いうわけでメインのポン酢の説明に入ります。
この商品の特徴は、やはりすだちとレモンという組み合わせの柑橘類の味になると思います。個人的な感覚としては全国的に一番多いポン酢は、やはり柚子が多いのですが、すだちはどちらかというと柚子や柚香、橙など他の果汁と合わせた商品が多く、酢橘をメインとしたポン酢はどちらかというと、大阪・兵庫・徳島辺りの商品が多い印象です。さらにレモンは広島などの瀬戸内エリアの商品にあり、どちらかというとレモンをメインとした商品が多い印象があります。その中ですだちとレモンのミックスを表に出した商品はあまり多くありません。
そういったことも含め、実際に口にしてみるとすだちのすっきりとした酸味が際立っているものの、出汁もしっかりと効いているため、醤油の角も少なく全体的にまろやかな感じの味になっています。個人的な印象として、新潟のポン酢は出汁のしっかりと効いたまろやかな味わいのものが多いのですが、この商品もどちらかというとまろやかで守備範囲の広い商品だと思います。
ちなみにこの商品は、大手の通販サイトなどではほぼ取り扱いがなく、私自身も以前紹介したピアBandaiで購入しました。
なかなか手に入れるのは困難な商品ではありますが、確かに美味しいので新潟に旅行に行った際などに、お土産として購入するのもアリかと思います。
ガンガンかける ツンとこない さっぱり酢しょうゆ
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(商品画像はAmazonの販売ページより引用)
株式会社シマヤさんの「ガンガンかけるツンとこないさっぱり酢しょうゆ」270円(税込)300mlです。
まず事前に言っておきたいのですが、タイトルを見てわかると思うのですが、本日紹介するこの商品、厳密にいうとポン酢ではないです。でもまぁ、お酢を使った調味料ということでご容赦ください。
この商品を製造している株式会社シマヤさんは、山口県周南市に本社を置く調味料をメインとした食品を製造している会社さんで、創業は1890年(明治23年)。
味噌の醸造元として創業し、間もなく醤油の製造を開始。1964年(昭和39年)に現在の主力商品である「シマヤだしの素」販売を開始。現在はだしの素を中心につゆやポン酢、味噌醤油など多岐にわたる商品展開をされています。
てなわけで商品紹介に入ります。
まず、この記事をわざわざ読んでくださった方に謝罪したいことがあります。
実はこの商品2019年2月をもって販売が終了していました…。
そのため、一応備忘録程度に読んでいただければ幸いです。
ポン酢を紹介するはずのこのブログで、なんで酢醤油の紹介をするのかということはさておき、この商品単純に旨いんです。
商品名から想像する単なる酢醤油ではなく、原材料を見ると醤油と酢の他にもかつおぶしエキス、こんぶエキス、にんにくなども含まれており、実際に口にしてみると酢のアタックより出汁の旨味とまろやかさに、ほのかなにんにくの香りで食が進む味わいに仕上がっています。
餃子などの一般的に酢醤油で食べるメニュー以外にもドレッシング代わりや、お浸しなどの和食にもかなり幅広く使える商品だと思います。
個人的には卵かけご飯がおすすめですし、納豆のたれとしては付属のたれより旨いと思っています。値段も手ごろで商品名にたがわぬ「ガンガンかける」ことができる商品だと思います。
まぁ残念なことは前述の通り、すでに販売が終了してしまっているので手に入らないんですが、シマヤさんのHPを見ると「つけても かけても」という商品が後継品として出ているみたいなので、機会があったら試してみたいと思います。